大好評の「DVD付き 学研まんがNEW日本の歴史」。 教育評論家の親野智可等先生に、教育的観点から見たこのシリーズの良さをうかがいました。
私が小学校の教師だったとき、歴史が大好きで得意という子を何人も受け持ちました。 その子たちは、みんな歴史まんがや歴史ドラマ(映像)がきっかけで歴史好きになった子たちでした。
まんがやドラマ(映像)の良いところは、最初の取り掛かりのハードルが低いことです。 何と言ってもまんがやドラマですから、それだけで子どもたちは興味津々で、「読んでみたい・見てみたい」と感じます。
そして、歴史に登場するような人たちは例外なく波瀾万丈の人生を送っているので、どれもストーリーとして面白いのです。
まんがやドラマを楽しんでいるうちに、その人物のことや歴史上の出来事についての知識がどんどん吸収されます。
そして、ストーリーの中で覚えるので、暗記のような機械的な記憶ではなく意味のある記憶として残ります。
それによって、定着率がよくなり忘れにくくなります。
この度、学研さんが出版された「DVD付 学研まんが NEW日本の歴史」は、驚いたことに、このまんがと映像の2つがセットになっています。 これは最強の組み合わせと言えます。
しかも、各巻に32ページもの巻末資料がついており、全12巻で384ページにも及ぶ情報量になります。
人物事典、ビジュアル資料、年表など、その内容も受験参考書レベルの充実度であり、調べ学習にも活用できるわかりやすい解説で、学びをしっかりサポートしています。
一昔前なら不可能だった、映像、まんが、資料集のトライアングル学習法が可能になり、これは歴史学習(学習用歴史まんが)の新標準を作ったと言えると思います。
これによって、子どもたちは映像、まんが、資料の3つを行き来することで、飽きることなく自然に反復することができます。
その反復を通して、歴史についての知識が増すだけでなく、人生を生きていく知恵も身につけていくことでしょう。
これからの時代は変化が激しい世の中となり、臨機応変な対応力が必要になると言われています。
そんな時代を生きていく子どもたちに、ぜひ歴史から多くのことを学んで欲しいと思います。
1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど多数出演。
著書は『頭がいい子の図鑑の読み方・使い方』など、多数。
教師としての経験と知識を子育てに役立ててもらいたいと、メールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。教育系メルマガとして最大規模を誇る。